| 煙か土か食い物 |
 | 著者名:舞城王太郎(著) 出版社:講談社 出版年:2004.12 ISBN :9784062749367
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前に「阿修羅ガール」読んだ時も思ったのだけど、映画とか音楽とか実際にあるものをたくさん取りこんでいる小説を書くんだなあっていうのが印象的でした。あと駆け抜けていくようなスピード感のある展開につい一気読みしてしまう噂のmaijyoさん。私は移動時間とかに読もうと思っていたのに〜!つい睡眠時間削ってしまった〜!ちくしょう!面白いんだよ〜!
あと「阿修羅ガール」との共通点というと、ハイな主人公→変な事件→紆余曲折→大団円、という一連の流れも共通しているように思う。スピリチュアルな世界が割り込んでくることと実際に起こった事件なんかを意識したくなるような異様な出来事なんかも。
登場人物は中二病のような設定の主人公とその兄弟がみんな素敵でした。医者に作家に政治家って!しかもみんな喧嘩強くてお兄ちゃんにいたってはカンフー・アクション決めちゃう!!うさぎちゃんあたりは好きなんだけどあまり登場しなくてもうちょっと読みたかったなと思いました。
話としては、家族の過去話なんかが特に暴力と確執にまみれたどろどろしたものなんですが謎の疾走感によりどんどん読めてしまいました。家族喧嘩も自分のトラウマを呼び覚まされつつ描かれているものがあまりにも度を越していたからなんとか挫折せず読めた。過剰すぎると白けることもあるけど、読みやすくもなったりするからその辺はさじ加減が絶妙だったように思います。この辺の判定ラインは自分でもまだよくつかめていない。でもいい過剰さだったのではないかと思いました。
陰惨な事件と家族関係の割に主人公がいいやつ(ろくでもないことしてはいるが)なのでその安心感も良かった。人に対する気持ちの持ちようが四朗はいいやつだ、と思える。めちゃくちゃな話とめちゃくちゃな登場人物と思わせておいて実はそんなに理不尽な仕打ちを読者は受けない感じに安心するというか、ちゃんと理由があって行動して発言して事件が起こっているので楽しめるのかなと思いました。
なんか本の感想書くのすごく久ぶりな気がします。ものすごい右脳人間らしいという疑惑が持ち上がったので、言葉にならないから仕方ない!って思わないでちゃんと感想は言葉にしようと去年決意したはずだったのだけど・・・。今年頑張ろうと思います。